フライト

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“業(ごう)”という言葉がある。よく「あの人は業が深い」など言われる。デンゼル・ワシントン演じる、この「フライト」の主人公ウィップ・ウィトカーを見てこの言葉を思い出した。

  
彼は自信家である。人種差別のひどかったアメリカ軍において、父親は第2次世界大戦初の黒人戦闘部隊、第332戦闘航空郡のパイロットだった。その父から操縦を教わった。やがて彼はパイロットとなり、その腕は他に追随する者はいなかった。だが彼は酒に溺れてた。妻と息子は彼を見捨て、心の闇を酒とドラッグで紛らわせていた。

  
彼は飛行中、突然操縦不能になった旅客機を奇跡的に緊急着陸させた。彼は全米の英雄となった。その彼にアル中疑惑が起こった。あの事故のとき飲酒をしてたのではないか。そして真偽を確かめる公聴会が開かれる。
   

「業」とは過去に成したことの結果だという。彼は自信家であるがゆえに、自分の心の闇を正直に話せない。だが“業”はめぐる。やがて彼はその事実に気づいていく。

  
そんなことを思いながら、僕はこの翻訳を終えた。

  

『フライト』

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 公式サイト
3月1日(金)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!