マーケットの仕入れ人≪映画のマーケット≫

映画を観て興行主たちが「うーん、これはいい、儲かるゾ」と唸ってくれればいいが、逆に「つまらないなあ」「いらないよ」となると、エライことになる。
いらないよ、なんていわれても買った映画はもう返せない。

“不良在庫”をかかえることになる。映画館で映画が上映されるのは当たり前だが、そこに到るまでにはこのような苦労があるのだ。

    
で、上映する映画館が決まるとそれから宣伝。大金払って買った映画だ。

最低でも元を取るため、宣伝に時間をかけ、ジックリ勝負—なんてことやってると、どうしても産地直送より、公開まで時間がかかってしまう。

お分かりいただけましたか?

    
きたる10月20日から今度はイタリアのミラノで大きな映画のマーケットが開かれる。

ミラノにはトップレスの美女もいなければ、赤いジュウタンのメイン会場もない。

もっぱら商売専門で、パンフレットとビデオで映画を観て、あとはお値段の交渉ばかり。

     
何とも味気ない所らしいが、それでも日本からは大勢のバイヤーがドドッとくり出していく。

おかげでホテルも普段は安いくせに一泊3~4万仕儀となる。にもかかわらず、

当スーパーマンも映画見たさと本場のスパゲッティにつられてでかけることにした。

      
ホーガンとはおととしヒューストンのTVコンペで会った。愛嬌ある、人のいいオッサンだ。

一緒に写真を撮るコーナーがあったが、巨人とじゃ・・・と遠慮したが、来年に来日する予定だし、

その時はぜひ記念写真を撮ろう。

   

本文は菊地浩司が20数年前に「プレイコミック」という漫画雑誌に映画翻訳家の舞台裏をコラムとして掲載していた時のものです。本文に一部適切ではない表現がございますことをご了承ください。